<医療機関の選び方について>

​病院、クリニック等の医療機関の選び方についてです。結論を言うと、運もありますし、個人の価値観にもよるので、難しいということです。
現在はインターネットが普及していますので、ちょっとした風邪、いつもの咽頭痛等の場合は検索をし、自宅から近くの医療機関を受診される方が多いと思います。薬をもらって症状の軽減があれば良いので、受診する手間を考えて近くがいいと思います。薬が欲しいだけであれば、混んでない所がいいと思います(普段飲んでいる薬であれば、どこで処方してもらっても同じです)。一方、命に関わる病気になった場合、できるだけ良い医療機関で診てもらいたいですよね。一般の方は医療機関を選ぶのは本当に難しいと思います。近所の方が医師が優しいからこのクリニックが良いと言ったらそこに行く可能性が高いかもしれません。評判が悪いと聞いたからと言って、実は治療レベルの高い病院を避けるかもしれません。都内なら、大きい病院なら、と考えるかもしれません。外科の手術をお願いする時は、やはり手術件数の多いところが一つの目安になります。ある一定のレベルは確保されるからです。外科医の人数が多い機関でも、外科手術は複数の医師で行うため、件数自体がそのチームの件数と考えてよいと思います(脳外科の手術のようにほぼ一人で行うものは除く)。内視鏡手術(ここで言う内視鏡手術は腹腔鏡手術ではありません)に関しては、一人で行うため、医療機関としての件数が多くても医師の人数が多いと、それだけ一人あたりの件数は少なくなります。経験が少なくなるということです。一方で、経験件数が多いからといって、腕が良いとは限りません(スポーツの世界においてもそうですが、練習をたくさんしたからといってみんながオリンピックに出場できないですよね?)。手がけた患者さんの数が多くても、合併症が多かったらダメですよね。合併症の率が書いてなければわかりませんし、本当にその合併症率かどうかの判定も難しいです(有名な論文の改ざんもあるくらいですから)。普段の生活でもそうですが、合う人、合わない人がいるように、合う医師、合わない医師もいると思います。2019年(令和元年)8月現在の日本では、合わないなと思ったら医師を変えることができます。医療機関も選びたい放題です。ドクターショッピングの是非はともかく、いろいろな医師の意見を聞くことは重要だと思います。セカンドオピニオンですね。患者さんによってはセカンドオピニオンは診てもらっている医師に悪いからとおっしゃる方もいますが、全く気にすることはありません(当然当院でも快く他院に情報提供をさせていただきますので、遠慮なくおっしゃって下さい)。たった一度の人生です。納得がいく選択をしていただきたいと思っています。